ホルモン製剤で、ピルと呼ばれるものです。合併症の問題があり、避妊に必要最低限の量が入っている低容量ピルが現在では一般的になっています。
大きく分けて21錠（休薬期間あり）と28錠があります。決められた周期（28日）で毎日1錠ずつ内服します。
避妊以外にも月経困難症の一部の方の治療にもなりますし、定期的に月経が来るので仕事や旅行などの計画が立てやすくなるというメリットもあります。結婚までと閉経間近に連続して服用することによって生活の質が上がったり、高脂血症や骨粗しょう症の予防となる可能性もあります。
内服中、嘔気や浮腫、倦怠感などがでる方がいます。症状を和らげる工夫ができますのでご相談ください。慣れるまでは面倒ですが、忘れずに決められたとおりに内服することができれば、非常に避妊効果の高い方法といえましょう。
低用量ピルを飲み始めると、「太る」「不妊になる」「ガンになりやすい」などの副作用を心配される方もいらっしゃいますが、そのような副作用はありませんのでご安心ください。ただし、非常にまれな副作用ですが、脳梗塞・心筋梗塞といった血栓症も起こる可能性がありますので、血栓症のリスクの高い方（高血圧、肥満、35歳以上で1日15本以上タバコを吸う方など）は注意が必要になったり、服用できない場合があります。
服用中、飲み忘れ、副作用等で不安になった際には必ず問い合わせをしてください（Tel.03-5907-6158）
